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直木賞作 「私の男」 桜庭一樹をけなしてみる
読みました。なにかと評判の「私の男」。読み終わった直後の感想をひとことで言うと、「ううう…気持ちわりぃ〜」  児童ポルノ規制法を論じたとき、人間なんて生物としてはみんな変態なんだから、変態を根絶しようという思想は間違ってる…と気炎を上げたんですが、リアル親子相姦は気持ちわるいです、やっぱり。いや、リアルじゃなくてフィクションなんだけど。 ...続きを見る

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2008/04/24 23:12
伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』を読む
あれこれ取り紛れておりまして、すっかり更新が遅くなってしまいました。どうもすみません。今日のテーマは『ゴールデンスランバー』。三が日のうちには読了していたんですが、なかなか感想を書く暇がなくって。…ではでは、お粗末ながら、しばらくのお付き合いをばお願いいたしておきます…って、初笑い寄席じゃないんだから。 ...続きを見る

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2008/01/10 04:43
有栖川さんの『女王国の城』
ご本人を存じ上げていると書評はしにくいもので、あまり褒めればゴマを擂っているように見えるし、貶すと世間を狭くしてしまうというか、要するにあとがコワイ。もちろん有栖川さんのお人柄からして、仮に批判されたからといって、いちいち気にされることもないでしょうが。  …という書き方からおわかりかもしれませんが、この作品については、やや物足りない点、疑問点もなかったとは言えない。でも結論からいえば、今年の国内物ではもっとも読後感のよい、好ましい作品でした。 ...続きを見る

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2007/12/01 20:05
『夜愁』 サラ・ウォーターズ、技能賞もの
病気の話に家族の不幸話と、なんだか昔の私小説みたいになってきましたので、ここらでちょっと空気を入れ換えましょう。  といっても、入院物語はまだ続きますよ。ここまではおもに病状の話題で、これからナースやドクターや同室の患者さんたちとの、ちょっぴり辛くも愉快で楽しい日々のお話に入るんですからね。 ...続きを見る

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2007/11/26 14:47
松本清張短編集 『陸行水行』 を 「三丁目の夕陽」 視線で読む
ふだん翻訳ものを読むことが多いのですが、じつは高校以来の清張ファンでもあります。好きな作品はミステリーでは『火の路』、『球形の荒野』あたりで、短編だと「地方紙を買う女」、「書道教授」、「或る小倉日記伝」以下の初期のもの、歴史ものノンフィクションで『文豪』、『両像森鴎外』などでしょうか。これらはいま思いついたものを挙げただけで、ほかにもたくさんあります。なにしろ作品が多すぎて…。 ...続きを見る

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2007/09/27 01:23
吉田修一 『悪人』 傑作、だが疑問あり
評判を呼んだ『悪人』の書評です。なにしろアノ浅田彰さんが絶賛した作品というのですから、これはもう期待しないわけにはいきません。  たしかに間然するところのない、緻密に構成された、よくできた作品です。テーマがはっきりしているし、人間像の造形、描写もすばらしく、純文学としてもエンタメとしても間違いなく、一級品。…ですが、一点、納得しかねるところがある。それが作者の筆のすべりだとしたら、残念なことなのですが、けれども、それをも含めて、作者の周到な計算のうちなのだ、という見方もできるから、さて弱りまし ...続きを見る

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2007/08/20 23:59
書評家泣かせ『双生児』
さきにお断りしておきますが、以下の記述には一部ネタバレが含まれるかもしれません。反転処理などはしておりませんので、未読の方はご注意ください。…と言われても困るだろうけど。 ...続きを見る

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2007/08/05 05:01
恐れ入りました 『赤朽葉家の伝説』
ようやく読み終わりました。今年度の推理作家協会賞作品、桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』…。読後直後の感想をひと言でいうと、「これほどとは思わなかった!」すでに評価も定まりつつある作者をこんなふうに言っては失礼ですが、「この人は本物」。 ...続きを見る

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2007/06/19 20:44
『下流志向』はミステリー並みにおもしろい
少し前に読んだ、内田樹さんの『下流志向』の書評です。  内田さんはフランス現代思想がご専門で、東大仏文科を出られ、現在は神戸女学院大学の教授をされています。社会論、文化論など著作はたくさん。1950年生まれですから、団塊世代とシラケ世代のちょうど狭間(はざま)の年代ですね。 ...続きを見る

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2007/06/05 05:50
桐野夏生『メタボラ』感想
ミステリーをあまり読まないと言われる私ですが、それは業界人と比べれば、という話。年にかるく300冊は読むなんていう達人にはとても及びませんが、まあ100冊近くは読んでいると思います。ただし、その7割は翻訳物。国内作品は正直言って、月に2冊か3冊しか読んでません。それも新刊本となると、めったに読まない。たいていは年末ベストテンなどが出てから、半年遅れ、一年遅れで読む。そんな私でも、この人の本なら、ほぼ新刊で読むという作家が何人かいまして、そのひとりが桐野夏生さんです。 ...続きを見る

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2007/05/27 06:24
白鳥の唄…『議会に死体』についての追記
先日の記事で、ヘンリー・ウェイドの『議会に死体』は、タイトルが何とかならなかったのか、と書きましたところ、私用のアドレスにご質問を戴きました。 「あのタイトルの邦題に『白鳥の唄』って、どういうことですか」というお訊ねですが、説明不足だったようで、わかりにくかったかもしれません。どうもすみませんでした。  自分が知っていることは誰でも知っているような気がしてしまうもので、つい説明を省きました。もちろんミステリー読みに年季の入った方々には、蛇足でしょうが…。 ...続きを見る

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2007/04/27 13:57
レジナルド・ヒル『異人館』について
この本については4月12日発売の「ミステリーズ!」に書評を書いています。同じことを書くのも無駄なので、あちらでは字数の関係で書けなかったことを補足的に書いてみます。 ...続きを見る

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2007/04/26 16:22
ヘンリー・ウェイド 「議会に死体」を読む
このブログでは書評もやります、と初めに言っておいたのですが、気がつくとエントリーが28本になるのに、まだ書評を一度も書いていない。…と昨夜気がつきました。  で最初に取り上げるのが、タイトルに掲げた「議会に死体」(原書房)ですが、じつはこれ、この次の「ミステリーズ!」の書評コラムでも書くことになっています。ただし、あちらは1050字の字数制限があるし、公然たる定期刊行物ということもあって、なんでも好き勝手に書けるわけじゃない。いえ、べつに編集部からは何の制約も受けていませんよ。でもやはり世間的 ...続きを見る

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2007/04/24 22:52
ミステリーズ!の書評
いちおう小説家という肩書きなんですが、東京創元社から出ている雑誌「ミステリーズ!」で書評欄も担当しています。昨年の8月発売号からなので、まだ5回だけですけれど(ミステリーズ!は隔月発売なので)。そうかといって、プロの書評家に伍して書いちゃるけんね、などという野心はハナからなく、言ってみれば読書日記みたいなものです。  で、どんな作品を取り上げてきたんだい、とお訊きになるかもしれませんが、これがなぜか翻訳ものばっかり。ちょっと列挙しますと、「私を離さないで」カズオ・イシグロ、「ベイカー街の幽霊」 ...続きを見る

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2007/04/03 04:18

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