(元)ミステリー作家T・A  あさっての日記

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zoom RSS 前立腺がん手術体験記(術後1年)

<<   作成日時 : 2013/01/28 09:55   >>

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昨年の12月に術後1年(正確には1年2ヶ月ですが)の検診がありました。
今回もPSAは0・01以下、測定不能という判定で、ホッとしています。

このPSAチェックは、術後2年まではほぼ3ヶ月ないし半年おき、その後は半年おきに5年後まで続き、そのあとは1年ごとになるそうです。

手術前にはアイソトープやCTを使って病巣の広がり具合を確かめますが、やはり手術によって実際に患部を取り出して病理検査にかけてみないと、正確なところはわかりません。運が悪いと、がん細胞の取り残しがわかったりして、続けて放射線治療を始めるケースもあるようです。

私の場合は、さいわい、ここまでの経過をみると、がんは取り切れていたと考えられます。
しかし術後5年を過ぎても、PSAが上昇するケースがあるといいますから、手放しで安心するわけにはいきません。あくまで、今のところは大丈夫、という話です。
これから治療を始める方、私と同じように手術後の経過観察中の方、手術さえしてしまえばそれでおしまい、ではありませんから、ここはひとつ気を長く持って、油断なく、前向きに過ごすように致しましょう。

とはいえ、2年と5年がひとつの「安心の目安」になることは間違いないですね。天皇陛下をはじめ、読売のナベツネ氏など、手術体験者でその後長く元気で活躍している方々は大勢いますから。

さて、ユーウツな尿漏れですが、1年過ぎて、ようやくふだんはパッドなしで過ごせるようになりました。
家の中で過ごす分には、まず大丈夫です。
ただし、外出時には万一を考えて、まだパッドを装着します。ですがこれも、こまめにトイレに行っておけば、漏れることはほとんどありません。
どうしても漏れてしまうのは、長い時間歩くようなときだけです。

じゃあ歩かなければいいじゃん、と言われても、拙宅には元気な甲斐犬がいます。この犬種はもともと熊狩りやイノシシ狩りに使われていたという、身体能力の高い、活動的な連中です。小型犬のように、近所の公園を2、30分散歩すればいい、というわけにはいかない。好きなように歩かせていると、2時間くらいはらくらく歩き続けます。いくらなんでもそこまではつきあえないので、1時間程度で切り上げますが、この散歩から帰ると、やはりかなり漏れてしまっている。

しかし気になるといえば、そのくらいですから、ずいぶんラクになりましたね。

「男性自身」のもうひとつの機能ですが、じつは私は治療優先の方針を採ったので、勃起神経を温存しませんでした。事前の検査でがん細胞が見つかったのは左側だけだったので、右側の神経は温存できました。ですが、残した場合、数%ですが、がんが残る危険も多くなる、と言われたので「では治療を優先してください」とお願いしたのです。
このときどう考えたかというと、勃起神経を温存して性交可能だとしても、年齢から見てせいぜい週1回(それもちょっとどうかと思いますが)。1年でまあ50回。10年できたとして(無理!)も、500回。
これに1回3万円の価値があるとして(何を基準に計算してるのかはともかく)、トータル1500万円。
つまり1500万円と引き替えに、がん細胞残存の危険性を数%下げられるという計算になる(ホントか?)。

すでに財産も築き、人生でなすべき仕事もほぼ終えた、という人なら、残る人生を楽しむために温存してもいいと思います。将棋の米長邦雄棋聖がそうでしたね。彼は性機能温存を選び、手術そのものを選びませんでした。
結果として、再発した前立腺がんで亡くなったわけですが、それも艶福家の米長さんらしい生き方でしょう。

しかし、神経を摘出しても、5%から10%はつながるケースもあります。これは尿漏れの改善と軌を一にすると言う、情報もある。まだまだ希望がなくなったわけではありません(何の希望?)。
それに術後になって知ったことですが、前立腺と精嚢を摘出して、射精能力がなくなっても、性感そのものがなくなるわけではありません。
だから、まあそれなりに、やりようはある(何の?)わけですよね。
こういう話題は、医師からもあまりはっきりした説明がなく、患者同士でも避ける傾向がありますので、恥を忍んであえて書いてみました。
同病の方々の、なにかの参考にしていただければ、それもまあいいんじゃないでしょうか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは
検査の結果がよくて何よりです。
男性機能とか性交のお話って
手術をした後や罹る病気によっては
結構大切だったりします。
ドクターとかナースに尋ねてもいいと思います。
言い出しにくいので主治医からきりだすことも
必要かもしれませんね(きちんと話してくれる医師もいると思いますが)。
これは前立腺がんに限ったことではないのですが。
ともあれ、戸松さんの健康にかんぱ〜い^^
いち
2013/02/17 23:40
コメントありがとうございます。
そうですね。主治医からはある程度の解説はありました。あとは先輩患者から体験をお聞きしたり、自分で試して(なにを?)みたり。
しかし、若い頃と違って、私にとって性交そのものは必需品というより贅沢品になっていましたので(あればあったでありがたいけれど、なくても心騒ぐこともない、という意味で)、それほど大問題とは感じませんでした。
もちろんバイアグラを飲んでも頑張りたい、という方がいらっしゃるのも理解はしています。
ともあれ微妙な問題ですから、医療者サイドも、患者のライフスタイルを考慮しつつ、アドバイスする必要があるのでしょうね。
戸松淳矩
2013/02/18 13:05

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