ミステリー作家戸松淳矩 あさっての日記

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<<   作成日時 : 2008/03/02 00:23   >>

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堅い話をしようってわけじゃありません。これ、本人がミクシィで全体公開していることなので、ここに書いても差し支えないと思いますが、私の旧友のひとりがお寿司屋さんをやってましてね。ところがそのお店の経営がどうも厳しくなっているらしい。

 いや、味は身びいきでなく、ほんとに美味しいです。値段も良心的。本人の人当たりもよく、客の扱いもうまく、これといってお店に目立つ問題もない。立地は地下鉄中野坂上の駅から5分くらい、通りに面して、後背地には住宅街が続いている。飲食店商売がしくじる要素はほとんど見当たらないのです。しいて言えば、本人が趣味人で、あまり商売に欲がないというところかな。
 なのに、ここ十年近く、お客さんが減ってきたという話はたびたび聞かされてきました。

 なぜなのか。ひとつには家でお寿司を出前にとるという習慣が減りつつある。お寿司をとるのは、たいていお客さんがあったとき、ひとが大勢集まったとき、身内のお祝い事があったとき…なんかが多いですね。
 ところがそういった、家庭にひとが集まって会食するという習慣が、現代ではどんどん薄れている。家庭にひとを招くという、古き良き時代には当たり前だったことが行われなくなってきた。小津監督などの古い日本映画をみると、日本人の暮らし方がこの半世紀でものすごく変わったことがわかります。その結果として寿司屋の出前注文が減った。

 私の家の近くでも、むかしは5軒のお寿司屋さんがあった。25年くらい前の話ですが。それがひとつひとつ無くなって、いま残るのは1軒のみ。
 そのかわり、回る寿司屋とテイクアウト専門のチェーン店は増えた。家庭で食事に食べるだけなら、安くてそこそこの味は提供してくれるそういうお店で間に合わせることが多いようですね。
 で、本格的に寿司を食べようというときは、繁華街の有名店にひとが流れてしまう。地元の寿司屋で一杯、というような近所付き合いは無くなりました。

 寿司屋に限らず小売店の数が減っているのも事実。近くの商店街では、最近だけでも文具店が2軒、ラーメン屋、電器屋、パン屋、本屋が2軒、小型のスーパーなどが姿を消しています。私の若い頃はかなり長い商店街だったのに、今や半分が店舗をやめてしまったので、商店街とは呼べなくなりました。

 こういうことは地方だけで起きているわけじゃない。東京の住宅地でもどんどん起きている。経済的にはそうなる理由があるのはわかります。小売店は兼業農家と同じで、保護と規制で守られていた。規制緩和、自由化が必然となれば、追いつめられるのは当然かもしれない。
 しかし地域コミュニティとか、住民どうしの交わりとかいう点ではどうなのか。町作りという観点からはどうなのか。利便性と経済合理性だけで割り切ってしまっていいものなのか。これは派遣社員とか格差とかワーキングプアの問題にも通じると思うのです。

 …まあ、それはともかく、友人の寿司屋を少しでも助けてあげようと、なるべく食べにいこうかと思うのですが、知り合いだけで行っていても限りもある。
 そこで、このブログを読んでくださっている方で、お寿司はけっこう好きだし、ミステリー話でもしながら付き合ってやるか、と思ってくださる奇特な方がいらっしゃるなら、ぜひお誘いしたいと思う次第であります。ときならぬオフ会…っていうのかどうか、わかりませんが。

 予算は2000円くらいからでけっこうです。飲み物は別ですけど。ついでに、こんなくだらんブログを書いている馬鹿の顔が見たいという方も歓迎いたします。
 ただし、なるべく空いている日ということで、3月半ばの平日の夜になると思います。
 詳しいことは後日、あらためてお知らせしますが、よろしかったらぜひどうぞ。もちろん、すでに私の知人である方々も歓迎いたしますよ。

 

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コメント(6件)

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うわ〜 東京に住んでたら絶対行くのに〜
石ころ
2008/03/02 01:51
うーむ、それは残念ですね。まあ、また何かの機会もあると思いますので。

平日だと、都内の人でもなかなか大変かもしれませんね。
とりあえず、一回めはこのままやってみようと思っていますが…誰も来なかったら弱りますなあ。
戸松淳矩
2008/03/02 18:04
 家族揃って食事に行くというとき、寿司屋という選択肢はいままで考えたこともありませんでした。中華料理屋、焼肉屋、子供が小さいときはファミレス。出前も、晴れの日でなければ寿司は取りにくいのかしら。蕎麦屋、ラーメン屋、ピザ屋とかね。寿司に人気がないわけではなくて、持ち帰り用の寿司はよく利用します。
SHIN
2008/03/03 11:40
傍から見ている限りでは、住宅地の寿司屋は高級志向と日常性の狭間に落っこちてしまったような気がしますね。少なくともひとり二千円はかかるし、ちょっと贅沢すれば一万円くらいは行ってしまう。ふだんのメシには使いづらい。かといって特別にご馳走を食べるぞ、というときには、雰囲気も大事だからそれなりの店に行ってしまう…みたいな。
かく言う私も、近くの寿司屋から出前を取るのは月に一回…あるかどうか。テイクアウト寿司のほうがやはり頻度が高いですかね。
戸松淳矩
2008/03/03 13:52
御寿司好きなので結構食べます。
友達と飲みに行くとき、お寿司屋さん行きますよ。
海外に住んでる妹が帰国したときは必ずお寿司屋さんに行きますし。
確かにちょっと前に比べると
お寿司の出前を頼むのは減りました。
っていうか、近くにお寿司屋さんがなくなったようです。
大手のスーパーでが進出してきて、みんな買い物はそっちへ流れてますね。
うちの近所に昔からの魚屋さんがあって
お菓子やパンや惣菜なども置いてあるので
母はずっとそこで買い物をしてますが。

今月は親友と東京に勉強会に行く予定で
夜はお寿司屋さんで飲みます。
月に2回の東京はキツイですので今回は行けないと思いますが
今後日時の都合が合えばいつか行けるといいな。
お寿司が食べたくなったけど、今夜はカレーです。
いち
2008/03/03 16:24
サザエさんとかちびまる子ちゃんの「ご近所世界」は、今やノスタルジーになってますねものね。

今回のことがそれなりにうまく運ぶようなら、お寿司屋さん救済プロジェクトとはべつに集まりを持ってもいいなー、なんて思います。そんな折にはぜひ。
結局、今夜はそのお寿司屋さんに電話してお土産包みをつくってもらい、家族に取りに行ってもらいました。
戸松淳矩
2008/03/03 23:53

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