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もともと不精者なのに、去年の秋から療養生活になったので、ますます何もしなくなっております。病院に通院する以外、ほとんどどこにも行っていないし、家にいてもほぼ自室にこもっている。いい歳して引き籠もりの日々ですな。だけど、やらなくてはならぬ面倒ごとだけは、向こうから勝手に押しかけてきます。 まず面倒の第一は、亡父の葬儀の後始末と法事でしたが(こんなこと言ったら化けて出そうだな)、これはまあ、あらかた済んだ。あとは納骨と、田舎のお墓に報告がてら、分骨を納めに行くことくらい。いずれにしろ暖かくなってからですね。 面倒の第二は、相続の手続き。と言ったって大したものじゃないんですが、なんだかんだと書類がいっぱい要ります。兄弟だけなら適当に分けといてもいいんですが、うちは母が早くなくなったので、父には後妻さんがいます。そういうことで、土地や有価証券の評価額だの何だの、きっちりしておかなくてはなりません。 私は書類仕事が大の苦手なので、相続権放棄するから手続きはおまえが全部やれ、と妹に押しつけたのですが、あっさり断られました。で、しかたなく、戸籍謄本やら土地評価証明書やらいうものを集めております。 でも、何がなんだかよくわからん。世間には弁護士、司法書士、行政書士…と、そういう面倒ごとを仕事にしている人がいるんだから、ほんとに人の世は広いですよね。 面倒の第三は、書籍の整理。これはもう冗談でなく限界に来てます。父親の蔵書は父たちがこちらに引っ越してくるとき、倉庫を借りてそこにある程度収納したのですが、この借り賃もけっこう馬鹿にならない。といって家には置き場所がない。持ち主が亡くなったのだから、必要なものだけ残してあとは処分しようということになったのですが、その選り分けがなかなか大変なんです。 だいたい父は一部の歴史小説を除いて、小説を読まない人でした。だから私から見て、おおっ、これはぜひ貰っておきたい、と思うような文学系の本はまずない。しかし値打ちのありそうな全集をけっこう遺しています。 たとえば「本居宣長全集」。これはすごい。一冊一冊がむかしの電話帳くらい厚くて、箱入りで、たぶん五十巻くらいある。美本です。「福沢諭吉全集」。戦前の版で、かなり傷んでいますが、二十巻くらい。時事評論の短いものまで収録されているので、使用価値は高そう。「和辻哲郎全集」。岩波の出した二十四巻もの。これは私もちびちびと読んでいますが。 「東京裁判弁護側全資料」などというのもある。箱入り全七巻。現代史研究家ならぜひ手元に置いておきたい稀少書。ちなみに一冊の定価はびっくりするくらい高いです。それだけでもこれはぜひ譲り受けたい(笑)。「労働争議資料」とかいう昭和二十年代の争議資料を網羅したものもある。これも戦後社会史研究には役立ちそう。 これらはみんな値打ちモノと思われるので所蔵しておきたいのですが、なんとしても場所がない。それに私がこれらを活用できるかというと、とてもできそうにないんですな。まあひょっとしたら、その一部を利用するくらいはあるかもしれませんが、全巻を読む暇も、もちろん頭もありません。使うアテもないのに賃借料を払ってまで置いておくのは不経済だし、かといって亡父の大事にしていた本だから、手放すのは心情的に辛いものがある。 というわけで、それらは後に回すことにして、とりあえずこれは要らんだろうという本を処分することにしました。この作業がとっても面倒くさい。おまけに途中で父親の古い日記など見つけると、拾い読みしたりするので、さっぱり捗らない。 死んだ親の日記などというものは読むべきかどうか、けっこう悩ましいものです。微笑ましいところや「ああ、そういえば、こんなことあったなぁ」と懐旧の念にしみじみ浸れるところもありますが、ギョッとするような記述もたまにある。あのオヤジ、こんなことしてやがったのか、と驚くこともしばしばです。…人間、ある程度のトシになったら、日記、備忘録の処分を考えておいたほうがいいようです。私も気をつけなくちゃ…って、もう家人には悪行三昧バレバレだって。 そしていちばんメンドーなのが、入院準備として外来担当のナースから与えられたトレーニングです。肺機能を高めるトレで、風船を膨らましたり、コップの水にストローを入れてアブクを立てたりする。それと深呼吸。でもメンドクサイので、あまりやってないんだな、これが。 外来で通院したときに肺活量を調べたのですが、なんだかえらく少なくなっていました。ここ何年か、運動らしいことはしていなかったからねー。でもこのところ散歩をよくしているので、かなり復活してきた手応えはある。 こう見えて、むかし私めは、長距離走がけっこう得意だったのですよ。体育授業のとき、2クラス合同の記録会で4位になったこともある…いや、いま思うと全然大したことないけどさ。それが今や風船膨らませて息を切らしているんだもんなあ。 まあ、でもこればかりは我が身のことですから、今からでも精々がんばります。 |
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なんだかとっても面倒そうですね。 |
いち 2008/02/13 00:42 |
せっかくアドバイスを戴いたのに、お返事が遅くなってすみません。手術もようやく無事に終わり、もどって参りました。 |
戸松淳矩 2008/02/21 13:15 |
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