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以下、こないだの参院選を政治的、経済的観点から分析…なんてことは、専門家のブログやニュース解説サイトにお任せして、私的に見ておもしろかったことをちょっと書いてみます。 政治にかかわる専門家はべつとして、シロウトから見た選挙のおもしろさはどこにあるかというと、政策の優劣その他なんぞではなく、人間的な悲喜劇のほうにある。だからひとり勝ちの民主党には、あまりおもしろい材料はない。やはり敗者にこそドラマはあります。 なんといっても、おもしろかったのは〈と言っては失礼ですが〉、自民党の片山虎之助・参院幹事長の思わぬ落選でした。小泉内閣では総務大臣もやって、郵政民営化の立役者のひとりだった彼が今度の選挙で落ちるとは、去年の段階では、誰も思っていなかったんじゃないでしょうか。 片山さん自身にはべつに不祥事もなかったし、トラブルもなかった〈と思います〉。彼を追い落としたのは、例の年金騒ぎと安倍内閣の閣僚のたび重なるドジ。とくに選挙間際にきての赤城農水相のドジっぷりが効きましたね。おしまいには、顔の絆創膏までがテレビの笑いものにされて、あれで安倍内閣のイメージはかなりダウンした。 まあ、なんにしても片山さんには関係のないことなんですが、結果的には赤城氏の絆創膏が片山氏を落選させたようなもの。 もちろん、安倍さんの人事が拙いとか、自殺しちゃった松岡大臣をかばいすぎたのが裏目に出たとか、首相官邸の発信力・コミュニケーション能力の低さとか、都市と地方の格差とか、保守内紛という岡山県の政治事情とか、いろいろ要因はあるのでしょう。 がしかし、片山氏のいちばんの敵は「赤城の絆創膏」だった。…そう考えると、じつに人間的で含蓄がありますな。 このケースから得られる教訓は、「遠い他人のささいな振舞いが、自分にとんでもない災厄をもたらすこともある」。なんだかイソップ物語のテーマにでも、ありそうじゃありませんか。 次におもしろかったのは、東京選挙区で自民党のベテラン、保坂三蔵氏が落選して、新人の丸川珠代さんが当選したこと。定数が5に増えたのを受けて、自民党が2人を立候補させた。これも年金騒ぎと赤城問題が出る前なら、べつに問題はなかったんでしょうね。 丸川さんは女子アナ出身とはいっても、アヤパンやナカミーみたいなスター性は少なくて、知名度はいまひとつ。おまけにアメリカから帰国したあと住所変更届を3年も出していなかったことが発覚して、そのあいだ選挙に行ってなかったこともバレちまった。 これは危ないかも、というので、自民党執行部がかなりテコ入れしたようです。 いっぽう三蔵法師はベテランだし地盤も固いし、早くから優勢が伝えられていた。5議席めは丸川さんと薬害エイズ裁判の川田さん、共産党の田村さんが争っていると報じられていましたが、フタを開けたら、あら不思議。なんと、優勢なはずの三蔵法師が落っこちちゃった。 逆風の強い選挙では、ベテランということがかえってマイナスイメージになった。その意味で、保坂さんも絆創膏効果にやられたひとりでしょう。こんな逆目のときは、ベテランより新顔、男より女、年配者より若手のほうがダメージが少ない。 これもまた、なかなか教訓的なケースでありました。箴言ふうに言うと、「強みはいつでも弱みとなりうる」というところかな。 選挙の当事者ではないが、戦犯の赤城徳彦農水相。このくらい説明能力、コミュニケーション能力の乏しい政治家もめずらしい。事務所費問題そのものより、この人がテレビに映ること自体が与党のダメージとなった。 今日になっても、ご自分の言動が選挙に影響したと思うか、と記者に聞かれて、「コメントは控えさせて頂く」ですと。…とことんセンスないなあ。 東大出で政治家一家のおぼっちゃま、なんでしょ。でもこの方は、言葉で国民を説得する政治家という仕事には向いてません。つまり、そういう人をこの時期に起用した安倍さん、人事下手にもほどがありますね。 赤城さんから得る教訓は山ほどありますが、古くて新しい「適材適所」に尽きますな。 もうひとつは共産党の志位委員長。この人が委員長になってから、共産党は選挙に勝ったことがないんです。国政選挙では毎回、議席を減らしている。今回も改選5議席から3議席に減ってしまった。もはやミニ政党並みではありませんか。 どうしたんだ、共産党。70年代には衆院で40議席とったこともあったのに。志位さんがダメなのか? いやいや、この人は歴代の共産党委員長のなかでは、めずらしく親しみやすい人です。宮本さん、不破さんなんかは、こいつが政権とったらやっぱソ連みたく独裁するんだろうなぁ、と思わせるような怖さと冷たさがあったけど、志位さんは話が通じる気がする。 じゃ、小さい党だから実績がないのかというと、そんなことはない。サービス残業の不払いを支払わせたり、偽装請負の問題を明るみに出したり、労働問題ではいちばん良い仕事をしている。疑惑追及をやらせたら、なんといってもダントツに調査力があるしね。 なのに、なぜ負けてばかりなんでしょう。不思議です。民主党なんか、娘が有名ゴルファーというだけの人でも当選してるし、この時期、よりによって社会保険庁の組合幹部でも、楽勝で当選しているのに。どうして世間は仕事の中味で評価しようとしないのか…と、共産党の人はたぶん地団駄踏んでるだろうと思いますよ。 で志位さんには、この言葉を贈りましょう。ユダヤ…かどこかの格言。「人は転ぶと石のせいにし、石がなければ坂のせいにする」。「正義を口にする者の口は臭い」 次回はがんばってね。 |
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神を信じることは、セックスと同じほど必要だ
To believe in God is as necessary as sex. ...続きを見る |
ユダヤ人の格言 2007/11/13 18:17 |
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